経済産業省推進資格 ITコーディネータ(ITC) とは? 1/5
【Information Technology Coordinator】 -- 略称:ITC(アイ・ティー・シー) |
ITコ-ディネータとは、一言で言うと、「経営者の立場に立って経営とITを橋渡しし、真に経営に役立つIT投資を推進・支援するプロフェッショナル」です。
ITを基盤にした21世紀のわが国企業の国際競争力の向上を目的に、1999年6月の通商産業省(現経済産業省)の産業構造審議会 情報産業部会 情報化人材対策小委員会の提言に基づき創設された資格制度です。
現在、わが国は、世界最先端のIT国家になることを目標に、内閣直轄の「IT戦略本部」を置いて、「e-Jpana重点計画」を推進しています。
その計画の中でも、『経営とITの双方に通じ、経営者の立場にたって経営戦略の立案からそれを実現するシステムの構築・導入までを一貫してサポートできる人材(
IT コーディネータ)を育成する。』として取り上げられ、ITコーディネータは「IT革命の切り札」とさえ言われています。
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ITコーディネータ協会
認定ロゴ
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21世紀の企業に求められている企業経営は、グローバル社会において真の競争力をもたらす経営革新であり、それを支えるのは今日の情報化社会を乗り切るためのIT活用であることは疑いの余地がありません。すなわち、これからの企業経営は、旧態依然とした伝統的な経営ではなく、「ITと融合した経営」なのです。
その実現を図るために求められるのが、経営とIT活用に精通した専門家・ITコーディネータなのです。
『コーディネータ』を辞書で調べると『全体がうまくいくように調整をはかる人』とあります。すなわち、「ITコーディネータ」とは『ITに関する調整役』ということになりますが、これでは、ちょっと漠然としています。
ほぼ同意語として使われる言葉として、「ITコンサルタント」というものがあります。
『コンサルタント』とは『一定の事柄について相談・助言・指導を行なう専門家。相談役。』とあり、「ITコンサルタント」は、「ITについて相談・助言・指導を行なう専門家」となります。
「経営」の部分が含まれないことでは、「ITコーディネータ」と同じであるとは言い難いのですが、今日のIT活用は経営戦略とは切り離せないことを考えれば、ほぼ同じと考えていいでしょう。
「経営」という点に着目すれば、「企業経営に関して相談や助言・指導を行なう専門家」としての「経営コンサルタント」というがあります。
厳密に言えば、冒頭に示した、ITコーディネータ制度におけるITコーディネータの役割は、「ITコンサルタント」の部分と「経営コンサルタント」の部分の包括していると言えます。
「IT経営コンサルタント」とでも言えましょうか。
*注意) 「ITコンサルタント」「経営コンサルタント」に関して明確な定義があるわけではありません。あくまでも筆者の解釈ですのでご注意ください。
「ITコーディネータ」という呼称は、まだまだ馴染みの薄いものですが、これから益々重要性が認識され、一般的なものになってくるものと思います。
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