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ITコーディネータ(ITC)活用の有効性 4/4
ITコーディネータ(ITC)の有効活用
素晴らしいコンサルティングを受けても、それを受け入れる側の対応によっては、その結果は随分異なります。
早い話しが、どんなに素晴らしい提案であっても、それを実行に移す事がなければ、それは絵に書いた餅であって食すことは出来ないのです。
ITコーディネータを有効活用するために次の点に留意していただきたいと思います。
1、経営者の意思による活用
ITコーディネータの重要な役目は、「経営者の想い」を形にすることです。
この想いを形にする過程では、業務の見直しなど全社レベルでの対応が必要となる場合が良くあります。コンサルティング活動を行なう上で、経営者の想いが社員に伝わっており、全社員の協力を得ることは不可欠なのです。
ITコーディネータを活用する際は、経営者自らが全社員に対して高らかなに宣言していただきたいと思います。
また、経営者は、ITコーディネータが示す方向性について、常に、経営戦略としてふさわしいかどうかを確認することが大切です。
2、共に考え、共に行動する
ITコーディネータに全てをお任せするのではなく、全社員が共に、考え行動することが成果をあげるための条件です。
社内には様々な意見が存在します。ITコーディネータは、そうした意見の調整役でもありますが、それは、妥協点を見出す作業でなく、それぞれが納得する解決策を見出す作業なのです。
皆が一緒に考えていただく必要があります。
また、最終的に形となったITを運用するのは社員自身ですし、その成果の恩恵を得るのも社員自身です。常に、自らの課題として行動していただくことが必要です。
車に例えると、ITコーディネータは「ナビゲータ」にすぎません。
ドライバーである経営者が「ナビゲータ」をうまく活用し、エンジン、車、ブレーキは、ドライバーの指示に基づいてそれぞれが共に正しく動作しなければ、目的地に辿り着くことはできないのです。 |
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